プロボックスハイブリッドの寿命は短い？実際の期間や交換にかかる費用を紹介

優れた燃費性能や走行性能から、プロボックスハイブリッドは営業車としてはもちろん、自家用車としても高い人気を誇っています。

しかし「ハイブリッドって寿命が短い？」「バッテリー交換って高くない？」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、プロボックスハイブリッドの実際の寿命やバッテリーの交換時期・費用、長く乗るためのコツまで詳しく解説します。

購入後に失敗しないためにも、最後までチェックして判断材料にしてください。

プロボックスハイブリッドの寿命は短い？

プロボックスハイブリッドの使用可能年数は短いと指摘されることが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。

まずは、一般的なハイブリッド車との寿命の違いや、プロボックスを実際に利用する方の声を紹介していきます。

ハイブリッド車の寿命はバッテリーが関係している

実は、ハイブリッド車の耐用年数は、バッテリーの劣化に大きく左右されると言われています。

そもそもハイブリッド車には、「駆動用」と「補機用」の2種類のバッテリーが備えられているのが一般的です。

それぞれ役割が異なり、駆動用は車の走行に必要な電気を供給する役割を持ち、補機用は駆動用バッテリーの起動や電気製品への電力供給をまかなっています。

2つのバッテリーは、車を動かすうえで必ず必要なパーツで、寿命を迎えると交換が必要です。

一般的な車のハイブリッドモデルの寿命

ハイブリッド車には2つのバッテリーが搭載されていると紹介しましたが、それぞれの寿命も異なります。

駆動用の寿命は、「約5〜8年もしくは走行距離10万km」と言われ、一方、補機用は「4〜5年」が一般的です。

もちろんメンテナンス状況や使用方法、車の保管場所などにもよりますが、丁寧に扱っていれば、目安の寿命を超えても問題なく使用可能です。

反対に、メンテナンスを怠ったり、バッテリーを酷使するような使い方をしたりしていると、目安よりも早く寿命を迎える場合もあります。

プロボックスハイブリッドの寿命

プロボックスハイブリッドの寿命は一般的なハイブリッドモデルと同様に、駆動用が「約5〜8年もしくは走行距離10万km」、補機用が「4〜5年」です。

つまり、実際にはそのほかのハイブリッド車と変わらないということです。

プロボックスの寿命は長いという声が多い

実際にプロボックスに乗っている方は、どのように考えているのでしょうか。

調査したところ、以下の声が挙がっていました。

• 社用プロボックス、25万キロ問題なし
• 17万キロ超えたけどまだ走る
• 20万キロは問題ない

実際に乗っている方の声からもわかるように、15万km以上走っても問題ないとの声がいくつか見られました。

そのため、ハイブリッド車といっても寿命が短いとは言えないでしょう。

プロボックスハイブリッドの寿命が長いと言われる理由

ここまで、プロボックスハイブリッド車の寿命の目安や、実際に乗っている方の声や走行距離などを紹介してきました。

では、なぜ寿命が長いと言われるのでしょうか。

耐久性の高い素材を使用して設計されているから

プロボックスは、商用車として設計されているため、長距離の走行や過酷な使用にも耐えられる高い耐久性が備わっています。

荷室スペースには、大量の荷物を積めるだけでなく、耐水性や防汚性に優れた素材が使われており、雨天時や汚れやすい荷物の運搬にも安心して対応できます。

こうした耐久性や実用性の高い素材を使用していることで、プロボックスハイブリッドは寿命が高いと言われているのです。

エンジンに負担をかけない軽量設計だから

プロボックスに使用されている素材は、耐久性が高いことに加えて、軽量なところも寿命が長い理由の1つです。

一般的な普通自動車の平均重量である1,526kgと比較しても、プロボックスハイブリッドは1,160kgと非常に軽量です。

そのため、エンジンに負担が少なく、部品の摩耗や故障のリスクも抑えられ、結果的に車全体の寿命が延びやすくなるのです。

車検が毎年行われるから

プロボックスハイブリッドは小型貨物車に該当するため、車検期間は新車登録から2年、以降は毎年行う必要があります。

つまり、乗用車よりも点検や整備を受ける機会が多く、それだけチェックされる回数が多いということです。

定期的なメンテナンスが多いということは、不具合の早期発見や部品の劣化防止につながり、結果として車の寿命を延ばすことが可能です。

適切なメンテナンスは必須

ここまで紹介してきたように、プロボックスハイブリッドは軽量かつ耐久性の高い素材を使用して作られており、さらに車検を毎年行う必要があることから、寿命が長いと言われています。

とはいえ、寿命は突然起こるものなので、適切なメンテナンスは必須です。

特に以下の項目は、エンジンやバッテリーの寿命を早める原因になるため、定期的なメンテナンスが必要です。

• オイル交換
• インバーター関連
• エンジン関連のセンサー
• 冷却システム

自分ではメンテナンスできない箇所もありますので、信頼できる業者にチェックしてもらいましょう。

プロボックスのバッテリー交換にかかる費用

ここからはプロボックスハイブリッドのバッテリー交換にかかる費用を紹介していきます。

駆動用バッテリーの交換費用

駆動用バッテリーの交換費用は一般的に15万〜40万円程度で、場合によっては60万円を超えるケースもあります。

駆動用は、車を動かすために重要なパーツとなるため、高額となりやすいです。

予算を抑えたい場合は中古品を選ぶと、10万〜15万円程度で済みます。

補機バッテリーの交換費用

補機バッテリーの交換費用は、3万〜10万円が相場です。

補機バッテリーは、一般的な普通自動車と同等のバッテリーとなりますので、駆動用と比べても比較的安価で済みます。

保証期間内なら無料で交換できる

通常、ハイブリッドを新車で購入するとメーカー保証がついており、一定の期間・走行距離内であれば、不具合に対して無償修理や交換を受けることが可能です。

プロボックスは、トヨタから発売されていますので、「新車登録から5年もしくは走行距離10万kmまで」が保証期間となっています。

また、トヨタはバッテリー関連以外にも以下の保証を受けられます。

• トランスアクスル
• スタータージェネレーター
• インバーター
• DC-DCコンバーター
• コントロールコンピュータ
• バッテリーコンピュータ
• 冷却装置

ほかのメーカーと比較しても魅力的な保証をなっていますので、積極的に活用しておくと良いでしょう。

プロボックスハイブリッドの魅力

プロボックスハイブリッドの魅力は、長い寿命だけではありません。

ここでは、寿命以外の2つの特徴を紹介していきます。

走行性能が高い

プロボックスハイブリッドは、ガソリンとモーターの2つのエンジンを使用したパワフルな走行が特徴です。

また、低重心化や静粛性にも優れており、ドライバーに負担をかけない安定した走りを実現しています。

優れた燃費性能

プロボックスハイブリッドは、燃費性能も優れており、その数値は22.6km/Lとなっています。

ライズやヤリスと比較すると、決して優れた燃費とはいえませんが、それでも高い数値と言えます。

プロボックスのガソリン車とハイブリッド車はどちらがおすすめ？

プロボックスはハイブリッド車のほかにガソリン車もラインナップされていますが、どちらが良いのか悩む方も多いでしょう。

下記に2つのモデルの選び方を紹介していますので、参考にしてください。

優れた燃費性能や走行性能が欲しい方はハイブリッド車

燃費性能や走行性能が優れている車が欲しい方は、ハイブリッド車がおすすめです。

プロボックスハイブリッドは、最大22.6km/Lという優れた燃費性能に加え、ガソリンとモーターを組み合わせた力強い走行が特徴です。

ドライバーに負担をかけずに走行できるので、長距離運転が多い方におすすめと言えるでしょう。

荷室スペースの確保や価格を考慮するならガソリン車

実はプロボックスのガソリン車とハイブリッド車では、ガソリン車のほうが最大積載量が多くなっています。

また、ガソリン車の方が10万〜30万円ほど価格を抑えて手に入れられます。

そのため、より荷物を詰め込みたい方や、初期費用を抑えて購入したい方は、ガソリン車の方がおすすめです。

まとめ

本記事では、プロボックスハイブリッドの寿命について言及し、短いと言われている理由や実際に使用している方の声、バッテリーの交換にかかる費用を紹介してきました。

プロボックスハイブリッドは、耐久性の高い設計や軽量な車体構造、毎年の車検制度、そして充実した保証内容など、寿命が長いと言える車です。

また、適切なケアを行えば10万km以上走行しても快適に使い続けることが可能です。

長く安心して乗りたい方にとって、プロボックスハイブリッドは十分に信頼できる選択肢と言えるでしょう。