プロボックスはキャンプ仕様にできる?向いている理由やおすすめのカスタムを紹介

キャンプ仕様の車といえば、ハイエースやランドクルーザーといったアウトドア向けSUVを思い浮かべる方が多いでしょう。
実は、商用車として人気のトヨタのプロボックスも広い荷室と高い積載性を備えており、キャンプ仕様にぴったりな1台です。
しかし、「本当にキャンプに向いているの?」「おすすめのカスタムは?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、プロボックスがキャンプに適している理由から、おすすめのカスタムや必要なアイテムを紹介していきます。
プロボックスでキャンプを楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
プロボックスはキャンプ仕様にできる?
プロボックスは商用車としてのイメージが強い車ですが、実はアウトドアやキャンプにも活用できます。
シートアレンジや収納力を生かせば、車中泊仕様や荷物をたくさん積めるキャンプ仕様にカスタマイズすることも可能です。
ここでは、まずプロボックスとはどんな車かを整理し、そのうえでキャンプ仕様に向いている理由を解説していきます。
そもそもプロボックスとはどんな車?
トヨタのプロボックスは、2002年に登場した実用性を重視したコンパクトバンです。
本来は商用車として開発されましたが、広い荷室や扱いやすいサイズ感から自家用としても人気があります。
エンジンは1.3Lと1.5Lが用意されており、力強い走りと安定感を両立。
さらに2018年にはハイブリッド仕様が加わり、燃費性能や静粛性が向上しました。
ビジネスシーンだけでなく、キャンプや旅行など幅広い場面で活躍できる万能な車といえます。
プロボックスがキャンプ仕様に向いている理由
プロボックスがキャンプ仕様に向いている理由には、次の6つが挙げられます。
広い荷室スペースが確保されているから
キャンプにぴったりな車の条件には、大量の荷物が載せられる荷室サイズが必須です。
プロボックスは、商用車として荷物を大量に積み込めるように設計されています。
そのサイズは、荷室長1,810mm、荷室幅1,420mm、荷室高935mmと大型SUVに負けないほどのサイズを誇ります。
後部座席がフルフラットにできるから
プロボックスは、大量の荷物が積み込めるだけではなく、後部座席がフルフラットになる特徴も併せ持ちます。
フルフラットにできることで、キャンプ道具の積み込みや整理がしやすく、加えて車内泊などで横になるときにも役立ちます。
荷室開口部からの荷物の出し入れがしやすいから
プロボックスの荷室の開口部は、幅1,420mm、高さ935mmと広めに設計されています。
これにより荷物の出し入れをしやすくなっています。
また、床面地上高は585mmとなっているので、重量の重い道具であっても楽に積載可能です。
カスタム性が高いから
プロボックスは近年の人気の高まりから、カスタムする方も増えています。
例えば、荷室容量を増やすためにルーフラックを装着したり、荷室スペースを上手く活用するためにルーフボックスを設置したりできます。
そのほかにも、ボディカラーやリフトアップといった、見た目を変更する方も多いようです。
商用車らしい実用性があるから
プロボックスは、商用車らしく働く人が使いやすい実用性も特徴の一つです。
特に運転席周りの収納性が高く、ドリンクホルダーやマルチホルダー、ロアポケットなどが備えられています。
また、車内でパソコン作業や食事する際に便利なインパネテーブルも備えられており、非常に使いやすい設計です。
車両価格や維持費が安いから
プロボックスは、車両価格や維持費の安さも魅力の一つです。
車両価格は、キャンプにぴったりなハイエースやSUVであれば、新車で約250万〜400万円はかかりますが、プロボックスは150万円台で購入できます。
また、プロボックスは小型貨物自動車の4ナンバーに該当するため、税金も安くなります。
ハイエースやSUVはランニングコストから維持するための費用も高額になることが少なくありませんが、プロボックスならキャンプでの利用にも経済的なメリットがあると言えるでしょう。
プロボックスのキャンプ仕様におすすめのカスタム
一つ前の章で紹介したとおり、プロボックスはカスタム性が高い車です。
ここでは、プロボックスをキャンプ仕様にする具体的なカスタム方法を紹介しています。
ルーフラック・キャリアベース
ルーフラック・キャリアベースは、車の天井に設置して積載量を高められるカスタムです。
プロボックスは荷室スペースが優れている車両ですが、それでももっとスペースが欲しいと感じる方も多いでしょう。
そのようなときにルーフラック・キャリアベースを設置すると、車の天井部を荷物置きとして効率的に使用できます。
シート
最近では、プロボックス専用の座席シートも発売されるようになってきており、乗り心地に加えて見た目も変えられるようになってきています。
プロボックスは、もともと商用車として開発されたことから、座席シートはシンプルな構造となっています。
キャンプ仕様にしたい方は遠くの場所まで行くことも多いため、座席シートを変更することで快適な乗り心地とかっこいい見た目を手に入れることが可能です。
フロアマット
キャンプをする方は荷室スペースに道具を詰め込む際、泥や水で車内を汚れることも多くあります。
しかし、フロアマットを設置すると汚れや水分から車を守ることが可能です。
最近では、車内のインテリアにマッチしやすいデザインのマットもあるので、見た目を変えたい方にもおすすめです。
見た目のカスタムもおすすめ
プロボックスをキャンプ仕様にしたい方は、見た目も変更したいと思っているでしょう。
近年では、プロボックスはプライベートで使用する方も増えてきたことで、見た目をカスタムする例も多くなってきています。
具体的には、以下のカスタムが可能です。
ボディーカラーをミリタリーやコヨーテといったアウトドアにぴったりなデザインに
フロントグリルをTOYOTAのかっこいいロゴに変更
足元の高さを2インチリフトアップする
キャンプにぴったりなマッドタイヤやブラックスチールホイールに変更
プロボックスをキャンプで使用する際に便利なアイテム
プロボックスをキャンプで使用したい方は、カスタムだけではなくアイテム選びも重要です。
ここで4つのアイテムを紹介するので、キャンプに行く際の参考にしてください。
マット・寝袋・シュラフ
プロボックスの荷室スペースは、フルフラットにできる魅力がありますが、そのまま使用するにはクッション性が低く寝心地も下がってしまいます。
しかし、クッション性のあるマットを設置することで、就寝時の快適性をあげることが可能です。
また、寝袋やシュラフは寒い冬の時期などに体温を保ち、冷え込みから守ってくれる重要な役割を果たします。
カーテンやシェード
カーテンやシェードは、外からの日差しやプライバシーを守るために重要なアイテムです。
日中は直射日光を防ぐことで車内温度の上昇を抑えられ、夜間は外からの視線を遮って安心して就寝できます。
LEDランタン
車内の光をルームランプのみで済まそうとする方もいますが、それだけでは光が足りないケースも少なくありません。
LEDランタンは車内の目の届きにくいところまで光を照らしてくれるので、読書や荷物整理の際にもとても便利です。
また、最近ではルームランプのLED化もできるので、夜間の車中泊を快適に過ごすためにぜひ取り入れたいアイテムと言えます。
カーサイドタープ
プロボックスをテント代わりに使用する方は、車内だけでなく屋外にくつろぎスペースを広げたいと考えていると思います。
カーサイドタープは、車に簡単に取り付けられ、日差しや雨を防ぎながら外で過ごせるほか、調理や食事のスペースまでのアクセスも楽になります。
キャンプ仕様におすすめのプロボックスのグレード
プロボックスには4つのグレードが展開されていますが、キャンプ仕様におすすめなのは「GX」グレードです。
GXグレードは、ハイブリッドシステムを搭載し、さらに十分と言える装備品も備えられています。
例えば、燃費は22.6km/L(WLTCモード)と優れており、「トヨタセーフティセンス」といった安全装備や、災害時などにも便利な「アクセサリーコンセント」などが備えられています。
価格も1,828,000円〜と、200万円を切るリーズナブルな予算で手に入れられるため、キャンプ仕様にしたい方におすすめと言えるでしょう。
キャンプ仕様にカスタムされたプロボックスも発売されている
実は、プロボックスには初めからキャンプ仕様にカスタムされたモデルも発売されています。
キャンプ仕様にカスタムされたプロボックスは、アウトドアに特化した装備品やデザインを施しており、購入後すぐにキャンプを楽しめます。
具体的な装備品には、ルーフラックや荷室マット、クッション性の優れた座席シートなどがあり、ボディカラーやタイヤ・ホイールもキャンプにぴったりなものを選択可能です。
現在、一部のディーラーやプロボックス専門の店舗でのみ取り扱っており、価格は通常よりも50万円程度高くなります。
しかし、中古車も発売されているので、そちらなら約50万円〜手に入れられます。
まとめ
本記事では、プロボックスがキャンプ仕様に向いている理由を紹介し、おすすめのカスタム方法やキャンプに便利なアイテムを合わせて紹介してきました。
プロボックスは商用車としての実用性だけでなく、荷室の広さや維持費の安さを活かせば、キャンプでも十分頼れる1台になります。
また、ちょっとした工夫やアイテムを取り入れることで、快適な車中泊やキャンプが可能です。
プロボックスを活用して、自分らしいキャンプスタイルを楽しんでみてください。