プロボックスの塗装は塗り替えが可能!DIYの方法やかかる費用について紹介

プロボックス 塗装 DIY

プロボックスは商用車ながらアウトドアや街乗りにも使いやすく、近年はカスタムを楽しむ人が増えています。

特に「塗装の塗り替え」は、個性を出したい人に選ばれている定番のカスタムです。

しかし「費用は高い?」「DIYは難しい?」など不安に思っている方も多いでしょう。

そこで本記事では、プロボックスの塗装方法、DIYのポイント、塗り替え費用の相場をまとめて解説します。

自分だけのプロボックスを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。

プロボックスの塗装は塗り替えが可能

プロボックスは、商用車としての実用性だけでなく、塗装を塗り替えることで個性や印象を大きく変えられる車種です。

まずは現行モデルに設定されている純正カラーのバリエーションを押さえたうえで、オリジナル塗装へとカスタムするメリットや実例も見ていきましょう。

現行プロボックスの塗装色のバリエーション

現行プロボックスに設定されているボディの塗装色には、以下がラインナップされています。

・ホワイト
・シルバーマイカメタリック
・ブラックマイカ
・ボルドーマイカメタリック
・ライトグリーンメタリック
・ダークブルーマイカメタリック

上3つは商用車の定番色で、使いやすいところが特徴です。

下3つに関しては、アウトドアや趣味で使用するのに合わせやすいカラーとなっており、カスタム感を出したい方に人気があります。

プロボックスの塗装をカスタムするメリットとカスタム事例

プロボックスは純正カラーだけでも十分人気がありますが、塗り替えることで自分だけのスタイルや使用目的に合わせたデザインに仕上げられます。

アウトドア向けに雰囲気を変えたり、あるいは趣味車として特別感を演出したりと、カスタムの幅が広い点も特徴です。

カスタム事例としては、以下のような塗装が可能です。

・ボディをツートンで分ける塗装
・パーツごとに色を変える塗装
・ほかにはないオリジナルカラーでの全塗装

特に人気なのが、ボディをツートンで分ける塗装と、パーツごとに色を分ける塗装です。

自分の好みの色を使って車全体を装飾することで、個性を表現できるだけでなく、ほかにはない「世界に1台だけ」のプロボックスを作れます。

プロボックスをDIYで塗装する手順

プロボックスは比較的構造がシンプルなため、DIYでの塗装にも挑戦しやすい車種です。

とはいえ、仕上がりを美しく保つためには事前準備や正しい手順が欠かせません。

ここでは、使う塗料や塗装場所、必要な道具、そして実際の塗装工程を確認していきましょう。

塗料と塗装する場所を決める

まずは、塗料と塗装する場所を決めていきます。

塗料は、以下のポイントに注意して決めていきます。

・塗りたいカラーを選択しカラーコードを確認
・スプレー塗装かハケ塗り(ローラー塗装)のどちらかを選ぶ
・耐久性の高い塗料を選ぶ
・油性と水性はどちらでもOK
・どの程度の量が必要か確認

特に注意したいのが塗装方法です。

スプレー塗装かハケ塗り(ローラー塗装)のどちらを選ぶかによって、使用する塗料の種類や塗り方、難易度などが異なってきますので、あらかじめ決めておきましょう。

また、塗装する場所は基本的に屋外になるかと思いますが、紫外線や雨風の影響を受けやすいため注意が必要です。

屋内で行う場合は、健康被害が起こる可能性がありますので、防毒マスクや保護手袋を着用してから作業しましょう。

必要道具

次に、必要な道具は以下のとおりです。

必要な道具(共通) マスキングテープ
新聞紙
マスカーテープ
シリコンオフ
プラサフ
耐水ペーパー
ぼかし剤
コンパウンド
脚立
スプレー塗装する場合 カラースプレー
クリアスプレー
ハケ塗り・ローラー塗装する場合 ハケ(刷毛)
ローラー
ローラーハンドル
バケツ

共通の必要な道具以外は、選択する塗り方に合わせて用意しましょう。

塗装の手順

塗装の手順は、次のとおりです。

1.洗車する
2.シリコンオフでボディの油分をとる
3.マスキングテープや新聞紙、マスカーテープで養生する
4.粗めの耐水ペーパーでボディ表面を磨く(#400〜#600)
5.プラサフで下地をつくる(薄く3回程度)
6.細かめの耐水ペーパーでボディ表面を整える(#800〜#1500)
7.ぼかし剤を塗る
8.カラー塗装する(3回程度重ね塗り)
9.塗装が乾いたら細めの耐水ペーパーでボディ表面を整える(#2000)
10.クリア塗装を薄く重ね塗りする(3〜4回程度)
11.再度細めの耐水ペーパーでボディ表面を整える(#2000)

ハケ塗り・ローラー塗装する場合は、ぼかし剤やクリア塗装、仕上げ磨きは必要ありません。

プロボックスの塗装をDIYで行う場合の注意点

プロボックスの塗装は、初心者でも比較的簡単に行えますが、いくつかのポイントに注意する必要があります。

仕上がりのムラを防ぎ、安全に作業を進めるためにも、ここで確認していきましょう。

塗料の飛び散りに気をつける

車に使用される塗料には、シンナーが含まれています。

シンナーは引火性が高く、健康被害(中毒、めまい、吐き気など)、そして環境への影響といった、使用する際に注意が必要なものです。

これらのリスクを防ぐには、必ず換気のよい場所で使用し、火気厳禁を徹底してください。
また、防毒マスクや保護手袋を着用し、皮膚に触れないように注意し、適切に処理・処分することが重要です。

天気や天候に合わせて実施する

プロボックスを塗装する方のほとんどが屋外で作業すると思いますが、雨はもちろん風の影響や気温なども考えて実施することが大切です。

特に気温は塗装の乾きやすさにも影響するので、乾きが早すぎたり、反対に遅すぎたりするので、気温差のない時期を選んで実施するのがおすすめです。

また、スプレー塗装を選ぶ場合は、風が強いと塗装のムラができやすいので、こちらも注意しましょう。

下処理は入念に行う

ムラのないきれいな塗装をするためには、入念な下処理が重要です。

特にカラー塗装は、本塗りよりも下処理のほうが重要と言われており、初心者になるほど差ができやすいため注意が必要です。

ぼかし剤が乾く前に塗装する

ぼかし剤は、ボディ表面を整える効果のあるアイテムです。

使用する場合は、乾いてから塗装すると効果がでませんので、必ず乾く前に塗装するよう注意しましょう。

塗装は細かく分けて行う

車の塗装は、下処理や重ね塗り、塗ってから乾くまでといったある程度時間が必要な作業です。

一気に作業を終わらせようとすると、乾く前に塗りたいところが塗れなかったり、細かいところの下処理ができていなかったりと、ムラの原因になりやすくなります。

さっと終わらせたい気持ちも分りますが、細かく分けたほうが仕上がりも気持ち的にも楽になりますので、余裕を持って作業しましょう。

マット塗装を選ぶ場合はムラや研磨に注意する

車の塗料には、艶なしの「マット塗装」と呼ばれる光沢のない塗装方法があります。

マット塗装は、上品で落ち着いた質感や汚れが目立ちにくい特徴がありますが、塗装する際はムラや研磨に注意する必要があります。

例えば、使用するカラーによってはムラができやすかったり、基本的にざらつきのある塗面となるため研磨ができなかったりします。

また、塗装後も汚れの落ちにくさや傷に弱いといったデメリットがありますので、よく考えてから選ぶことが大切です。

仕上がりをきれいにしたいなら業者に依頼するのがおすすめ

ここまで、プロボックスの塗装方法や注意点を紹介してきましたが、作業が難しそうだと感じた方もいるかもしれません。

もし迷いがあるなら、プロの業者におまかせするのが安心で確実な方法です。

DIYより短時間で作業が完了し、仕上がりもきれいに整えてもらえます。

納得のいく仕上がりにしたい方は、まずは気軽に業者へ問い合わせてみることをおすすめします。

プロボックスの塗装にかかる費用や時間

プロボックスの塗装を検討する際に気になるのが、どれくらいの費用と時間がかかるのかという点です。

DIYで行う場合と業者に依頼する場合では、準備の手間や必要な金額、仕上がりまでの期間が大きく異なります。

ここでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。

自分(DIY)で行う場合

自分で塗装をする場合の費用は、塗料の種類や用意する道具にもよりますが、およそ5〜15万円となります。

業者に依頼するのと違って工賃が発生しないため、塗料にこだわらないのであれば、安く済ませられるでしょう。

作業時間については、人数にもよりますが1〜2日程度あれば完了できます。

業者に依頼する場合

業者に依頼する場合は、全塗装と部分塗装のどちらを選ぶのかによって価格や時間が異なります。

価格 仕上がりまでの時間
全塗装する場合 20~50万円程度 1週間~1カ月
部分塗装する場合 フロントバンパー:1.5万円〜
リアバンパー:1.8万円~2万円
フロントフェンダー:3~3.5万円
リアフェンダー:3.5~4万円
ドア:3.5~5万円
数日~1週間程度

なお、価格は艶ありか艶なしか、ツートンカラーなどの項目によっても変わってきます。

自分が塗りたいカラーや予算などを考慮して依頼することが大切です。

まとめ

本記事では、プロボックスに塗装する方法や注意点、価格などを紹介してきました。

プロボックスは、純正色だけでなく塗装を変えることで自分らしさを表現できる魅力的な車です。

DIYでも挑戦できますが、仕上がりを重視したい場合は業者への依頼も選択肢になります。

費用や手間、車の用途などを踏まえて、自分に合った塗装方法を選び、理想の1台を作り上げてみてください。

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