プロボックスの駆動方式の種類は2つ!2WD(FF)と4WDの違いについても紹介
営業車として根強い人気を誇るトヨタ・プロボックス。
購入を検討している人のなかには、「駆動方式は何があるの?」「雪道でも安心して走れるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、プロボックスに設定されている特徴を分かりやすく解説します。
走行性能や燃費、使用環境に合った選び方のポイントも紹介しますので、自分のぴったりなプロボックスを選びたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
プロボックスの駆動方式の種類と特徴
プロボックスには「2WD」と「4WD」の2種類の駆動方式が用意されています。
それぞれに走行特性や燃費性能、選べるグレードに違いがあり、使用環境によって最適なモデルを選ぶことが可能です。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
2WDの特徴
2WDモデルでは、ガソリン車とハイブリッド車の両方がラインナップされています。
特にハイブリッドモデルは燃費性能が非常に優れており、カタログ値で20km/Lを超える低燃費を実現しています。
また、車両価格も抑えられており、維持費を重視したいユーザーからの人気も高いのが特徴です。
4WDの特徴
プロボックスの4WDモデルは、雪道や未舗装路など滑りやすい路面でも安定した走行ができるところが特徴です。
搭載されているエンジンは、トヨタ独自の「Vフレックスフルタイム4WD」システムです。
このエンジンは、通常運転時は前輪駆動で効率的に走り、路面が滑りやすくなると自動的に後輪にも駆動力を配分して4WDへ切り替わります。
燃費は14.6km/Lと、2WDよりはやや劣るものの、安定性を重視するユーザーにとっては十分な性能です。
プロボックスの2WDと4WDの違い
プロボックスには、日常使いに向く「2WD」と、悪路や雪道にも対応する「4WD」が用意されています。
どちらも実用性の高いモデルですが、グレード構成や燃費、走行性能などに明確な違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を比較しながら見ていきましょう。
スペックの違い
まず、それぞれのスペックを紹介します。
| エンジンタイプ | 4WD | 2WD |
| ボディサイズ (全長×全幅×全高) |
4,245×1,690×1,530(mm) | 4,245×1,690×1,525(mm) |
| 車体重量 | 1,170kg | 1,090〜1,160kg |
| ナンバー | 4ナンバー | 4ナンバー |
| エンジン・排気量 | 直列4気筒 1.5L ガソリン | 直列4気筒 1.3L ガソリン 直列4気筒 1.5L ハイブリッド |
| 最大出力 (kW[PS]/r.p.m.) |
76(103)/6,000 | 70(95)/6,000 80(109)/6,000 54(74)/4,800 |
| 最大トルク (N・m[kgf・m]/r.p.m.) |
132(13.5)/4,400 | 121(12.3)/4,000 136(13.9)/5,000 111(11.3)/3,600〜4,400 |
| 燃費(WLTCモード) | 14.6km/L | 16.6km/L〜22.6km/L |
スペックだけでみると、そこまで大きな差は見られません。
グレードの違い
プロボックスは、駆動方式によって選べるグレードが異なります。
2WDでは「G」「GX」「GL」「F」など複数の選択肢があり、ハイブリッド車もラインナップしています。
一方、4WDはガソリン車専用で、「G」と「F」の2つしか選択できません。
グレードだけでみると、2WDのほうが選択肢は多く、4WDはエントリーモデルか最上位モデルしか選択できません。
エンジンと排気量の違い
プロボックスのエンジンと排気量の違いは、以下のとおりです。
| 駆動方式 | エンジン・排気量 |
| 2WD | 直列4気筒 1.3L ガソリン 直列4気筒 1.5L ガソリン 直列4気筒 1.5L ハイブリッド |
| 4WD | 直列4気筒 1.5L ガソリン |
2WDモデルには、3種類のエンジンが用意されています。
一方、4WDは1.5Lガソリンエンジンのみを採用しています。
選べるグレードと同様に、2WDのほうが選択肢は多い傾向です。
燃費性能の違い
燃費性能の違いは、以下のとおりです。
| 駆動方式 | エンジン | 燃費(WLTC) |
| 2WD | 1.3Lガソリン | 16.6km/L |
| 1.5Lガソリン | 17.2km/L | |
| 1.5Lハイブリッド | 22.6km/L | |
| 4WD | 1.5Lガソリン | 14.6km/L |
燃費性能は、ハイブリッドモデルが最も優れています。
4WDはガソリン車のみで、燃費はもっとも低く14.6km/Lとなっています。
ハイブリッド車と比較すると約8km/Lの差がありますが、ガソリン車同士では大きな開きはありません。
走行性能の違い
2WDは軽快なハンドリングと低燃費が特徴で、街中での取り回しに優れます。
一方、4WDは車両重量がやや増える分、路面への接地感が高く、滑りやすい雪道や急な坂でも、車体がブレにくく安定感のある走行ができます。
最大出力やトルクに大きな差はありませんが、トラクション性能に優れる4WDは、でこぼこ道やぬかるみでもブレの少ない走りが可能です。
積載力の違い
プロボックスの積載力は、どちらともに優れていますが、エンジンタイプによって少し異なります。
| エンジンタイプ | 乗車人数 | 最大積載量 | 荷室サイズ |
| ガソリン | 2名時 | 400kg | 1,810×1,420×935mm |
| 5名時 | 250kg | 1,040×1,415×935mm | |
| ハイブリッド | 2名時 | 350kg | 1,810×1,420×935mm |
| 5名時 | 200kg | 1,040×1,415×935mm |
荷室サイズは、どちらのエンジンタイプも同じです。
しかし、最大積載量に関しては、ハイブリッド車のほうがハイブリッドシステムを搭載する関係で50kg少なくなります。
装備品の違い
装備品は、駆動方式よりもグレードによる違いが大きくなっています。
| グレード | 主な装備品 |
| G | 電動ミラー、前席パワーウィンドウ、アイドリングストップ |
| GX/GL | オートエアコン、アクセサリーコンセント |
| F | 全席パワーウィンドウ、リアワイパー、シート快適化 |
特にFグレードは、全席パワーウィンドウやオートエアコンを標準装備し、実用性が高い仕様です。
価格の違い
価格に関しては、駆動方式とエンジンタイプによって異なってきます。
| 駆動方式 | 価格(税込) |
| 2WD(ガソリン) | 1,529,000〜1,777,000円 |
| 2WD(ハイブリッド) | 1,828,000〜2,052,000円 |
| 4WD(ガソリン) | 1,870,000〜1,939,000円 |
2WDガソリンがもっとも安く、ハイブリッドは価格も高くなります。
一方、4WDは中間的な価格設定となっています。
【旧型モデル】プロボックスの駆動方式の違い
旧型プロボックスも現行モデルと同じく、「2WD」と「4WD」の2種類の駆動方式が設定されていました。
しかし、エンジンやトランスミッション構成には違いがあり、かつては1.4Lエンジンに5速マニュアル(5MT)を組み合わせた仕様が存在しました。
その後、2014年のマイナーチェンジでエンジン排気量は1.3Lと1.5Lの2タイプへ変更され、トランスミッションもCVTに統一。
その結果、加速の滑らかさや燃費性能が改善され、より扱いやすいモデルへと進化しています。
プロボックスの2WDと4WDどちらがおすすめ?
プロボックスの駆動方式を選ぶ際は、走行シーンや使い方に合わせて選ぶのが重要になります。
それぞれに適した方を紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
求める使用環境によって選ぶ駆動方式は異なる
プロボックスの駆動方式は、使用する環境によって適したタイプが異なります。
2WDは悪路走行には不向きですが、燃費性能が高く経済的にも優れているので、日常の街乗りや通勤中心の方におすすめです。
一方、4WDモデルは、不安定な路面での使用に向いています。
以下に、それぞれのおすすめの人をまとめてみました。
2WDがおすすめな人
・燃費性能を重視する方
・コストを抑えて購入したい方
・日常的に荷物を多く積み込む方
・雪や凍結の少ない地域で走行する方
4WDがおすすめな人
・雪道やぬかるみなど悪路を走る機会が多い方
・安全性や走破性を重視する方
まとめ
本記事では、プロボックスに採用されている駆動方式について詳しく紹介し、2WDと4WDそれぞれの特徴や違いを解説してきました。
プロボックスは、燃費のよい2WDと、悪路に強い4WDという2つの駆動方式をラインナップしています。
街乗りや通勤など日常使いが中心なら、軽快で経済的な2WDがおすすめです。
一方、雪道や山道などの走行が多い方には、安定感のある4WDが最適でしょう。
使用環境や目的に合わせて選ぶことで、プロボックスの実用性を最大限に引き出せるでしょう。
