プロボックスのオイル交換の時期や頻度、費用を徹底解説!自分で行う手順も紹介
商用車としてタフに走れるプロボックスは、プライベートでも扱いやすく信頼性の高い車です。
しかし、その性能を維持するには定期的なエンジンオイル交換が欠かせません。
放置すると燃費悪化や異音、最悪の場合エンジンの故障につながる可能性があります。
本記事では、プロボックスのオイル交換の適切な時期・頻度、費用、自分で行う手順まで徹底解説します。
オイル劣化を感じている方や交換の判断に迷っている方は、愛車を長く快適に使うためにぜひ最後までご覧ください。
Contents
プロボックスのエンジンオイル交換の基本情報
エンジンオイル交換をスムーズに行うには、プロボックスに適したオイルの基礎情報を理解しておくことが欠かせません。
オイルの選び方一つで、エンジンの状態や燃費にも大きく影響します。
まずは、適合オイルや低燃費オイルの特徴など、交換前に知っておきたい基本ポイントを確認していきましょう。
プロボックスのオイルの適合表
エンジンオイルは車種によって適合が異なり、プロボックスについても適合するオイルを選ぶ必要があります。
以下にプロボックスのエンジンオイルの適合表を作成しましたので、チェックしてください。
| 排気量(cc) | 車両型式 | エンジン | 年式 | 純正粘度 | オイル量(オイルのみ) | オイル量(オイル+フィルター) |
| 1300 | NSP160V | 1NR-FE | 14/8~ | 0W-20 | 3.4 | 3.7 |
| 1300 | NCP50V | 2NZ-FE | 02/7~14/7 | 5W-20 | 3.4 | 3.7 |
| 1400 | NLP51V | 1ND-TV | 05/1~08/10 | 10W-30 | 3.8 | 4.2 |
| 1500 | NHP160V | 1NZ-FXE (HYBRID) |
18/11~ | 0W-16 | 3.4 | 3.7 |
| 1500 | NCP160V NCP165V |
1NZ-FE | 14/8~ | 0W-20 | 3.4 | 3.7 |
| 1500 | NCP55V | 1NZ-FE | 02/7~14/7 | 5W-20 | 3.4 | 3.7 |
プロボックスの種類によって選ぶオイルは異なってきますので、適合するものを選んでください。
低燃費オイルなら燃費の向上が期待できる
プロボックスは、燃費向上が期待できる低燃費オイルも使用可能です。
低燃費オイルは粘度が低めに設定されているため、エンジンに負担をかけることなく走行ができます。
エンジン回転の抵抗が少なくて済むため、燃費向上はもちろん環境への影響も少なくて済みます。
プロボックスの場合は、粘度が「SN 0W-20」のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、型式によっては使用できない場合がありますので、必ず確認してから使用することが大切です。
プロボックスのオイル交換の時期や頻度
プロボックスを長く快適に走らせるためには、エンジンオイルを適切なタイミングで交換することが重要です。
オイル交換の時期や頻度を正しく理解しておくことで、エンジンの負担を軽減し、故障リスクも抑えられます。
ここでは、エンジンオイルの基本的な交換サイクルに加え、同時に行うべきオイルフィルターの交換や、安心して走行するための点検項目についても解説していきます。
エンジンオイルは定期的な交換が必要
プロボックスのエンジンオイルの交換時期は、メーカー推奨で15,000kmもしくは1年で交換と記載しています。
しかし、エンジンオイルの経年劣化や真夏や真冬の気温を考慮すると、5,000kmもしくは半年で交換するのがおすすめです。
なお、エンジンオイルは使用していなくても劣化するので、使用頻度が少なくても定期的な交換が必要です。
オイルフィルターも同時に交換する
車のエンジンには、オイルのほかに汚れを取り除くためのオイルフィルターが取り付けられています。
オイルフィルターは、オイルに付着した不純物を取り除く役割があり、汚れていると燃費の低下やエンジンの寿命を減らすことに繋がります。
そのため、エンジンオイルを交換すると同時に、フィルターもチェックし、必要であれば交換が必要です。
なお、オイルフィルターの交換時期はメーカー推奨で15,000kmと記載していますが、オイル交換に合わせて2回に1回程度でよいでしょう。
下回りの点検やタイヤの空気圧も確認しておくと安心
車のエンジンを良好に保つためには、エンジンオイルやフィルターのほかに、足回りやタイヤの空気圧のチェックも欠かせません。
サビやオイル漏れ、タイヤの空気圧の減少などがあると、走行中のトラブルに発展する可能性があるため、こちらも同時に確認することが重要です。
プロボックスのオイル交換を自分で行う手順
プロボックスのオイル交換は、ポイントを押さえれば自分でも行えるメンテナンスの一つです。
必要な工具をそろえ、正しい手順を理解して作業すれば、費用を抑えながら車の状態をしっかり管理できます。
ここでは、オイル交換に必要な道具から作業の流れ、そして自分で作業する際に注意すべきポイントまで順に紹介します。
必要な工具・道具
まず、必要な工具と道具は以下のとおりです。
・エンジンオイル
・廃油ボックスもしくはオイルトレイ
・オイルジョッキ
・ジャッキアップ・リジットラック(必要であれば)
・メガネレンチ14×17
・オイルフィルターレンチ63mm
・T型ハンドル 3/8
・トルクレンチ 3/8
・ソケットレンチ14㎜
・エクステンションバー
・ドレンパッキン(ドレンワッシャー)
・ブレーキ・パーツクリーナー
工具に関しては、念のためボルトのサイズを確認しておくとよいでしょう。
交換手順
交換方法には、「上抜き」と「下抜き」がありますが、今回は下抜きを紹介していきます。
オイルキャップとゲージを緩める
はじめに、ボンネットを開き、オイルキャップとオイルレベルゲージを確認します。
オイルレベルゲージを少し上に引き上げ、オイルキャップを外します。
ジャッキアップする場合でも、先にこの工程を行ってください。
ドレンボルトを確認する
次に、車の下に潜り込んでドレンボルトを確認します。
この際に身体が入りきらない場合は、ジャッキアップしてください。
ドレンボルトの位置はエンジンの真下となりますので、分からない場合はオイルレベルゲージを辿ると見つかります。
なお、ドレンボルトの近くには似たボルトがありますので、間違わないように注意しましょう。
また、身体が入っても工具がスムーズに動かせないようなら作業が難しくなりますので、空間に余裕を持たせてから作業に移ってください。
古いオイルを排出する
次に古いオイルを排出していきます。
廃油ボックスもしくはオイルトレイをドレンボルトの下に設置します。
排出は思ったより勢いがありますので、できれば大きめのトレイを使用することがおすすめです。
設置できたら、メガネレンチを使用しボルトを緩めオイルを排出します。
もし、排出されるオイルが赤色だった場合は間違ったオイルですので、すぐにボルトを締め直してください。
ドレンボルトを締める
オイルが排出できたらドレンボルトを締めていきます。
この際に、付けられていたドレンパッキン(ドレンワッシャー)を確認してください。
通常であれば、排出する際に一緒に外れていますが、ドレンボルトやオイルパン側に固着している場合もあります。
知らずに2重に取り付けてしまうと、オイル漏れの原因になりますので、必ず交換してください。
新しいエンジンオイルを充填する
次に、ジャッキダウンし新しいエンジンオイルを充填していきます。
ボンネットを開き、1度オイルジョッキに入れたオイルを、オイルキャップを外したところから入れていきます。
この際、一気に入れるのではなく1Lずつ、適量まで少しずつ入れることが大切です。
万が一こぼしてしまった場合は、ブレーキ・パーツクリーナーできれいに拭き取ってください。
充填できたら、オイルキャップを締めてください。
オイル漏れがないか確認する
次に、オイル漏れがないかを確認します。
オイルキャップの閉め忘れや、オイルレベルゲージの挿し込みを必ず確認してください。
特に、オイルキャップは閉め忘れると、エンジンをかけた際に吹き出す原因となりますので注意しましょう。
最後に、エンジンをかけて、車の下からドレンボルト周辺を確認し、オイル漏れがないか確認します。
この際、エンジン周辺は熱くなりますので、車の下に潜り込む必要はありません。
オイル漏れがなければ、オイルレベルゲージを使用しオイル量を確認すれば完了です。
自分でオイル交換する際の注意点
自分でオイル交換する際は、以下のポイントに注意してください。
・適合オイルであるか
・量は適切か
・作業する場所は平らか
・エンジンが冷めた状態で作業できているか
特にジャッキアップする場合は、平らな場所で行わないと重大な事故に繋がる可能性があるため、十分に気をつけながら作業してください。
もし、少しでも不安を感じるようなら業者への依頼も検討しましょう。
プロボックスのオイル交換にかかる費用や時間
プロボックスのオイル交換をする際に、気になるのがかかる費用や時間です。
費用やかかる時間が分かれば、自分で交換するのか業者に依頼するのかを選択しやすくなります。
自分で交換する場合
・エンジンオイル:2,000円〜
・オイルフィル:300円〜
・ドレンパッキン(ドレンワッシャー):10円〜
・工賃:0円
合計:2,310円〜
自分で交換する際は、工賃がかからないため比較的安く済みます。
業者に依頼する場合
・エンジンオイル:3,300円〜
・オイルフィルター:900円〜
・ドレンパッキン(ドレンワッシャー):90円〜
・工賃:1,100円〜
合計:5,390円〜
業者に依頼する場合は、工賃がかかってくることや、使用するオイルが少し高くなることで、5,000円程度となります。
ただし、業者によって費用は異なるため、依頼する場合は事前に費用を確認しましょう。
まとめ
本記事では、プロボックスのオイル交換の頻度や時期、自分で交換する手順、かかる費用や時間を紹介してきました。
プロボックスは商用・プライベート問わず走行距離が伸びやすいため、適切なタイミングでのオイル交換が寿命を大きく左右します。
オイルやフィルターの交換時期を守り、下回りやタイヤの点検もあわせて実施することで、トラブルを未然に防げます。
プロボックスのオイル交換は、自分でも業者依頼でもできますが、自分に最適な方法を選ぶことが大切です。
