ハイエースの走行距離はどこまで伸びる?耐久性と寿命について解説

ハイエースの走行距離はどこまで伸びる?耐久性と寿命について解説

トヨタ ハイエースは長く乗れる車として、その耐久性が魅力です。

特に走行距離に関して抜群の耐久性を発揮し、10万kmを超えていても中古車市場で高い人気を誇ります。

この記事では、ハイエースが何kmまで走行可能なのか検証し、その耐久性の高さについて解説します。

寿命を伸ばすメンテナンスやガソリン車とディーゼル車の比較、さらに高価買取のコツも紹介しますので最後までお読みください。

ハイエースは走行距離何kmまで走る?

ハイエースは走行距離が伸びても走れる車として有名です。
実際に中古車市場においても、20万kmや30万kmのハイエースが高値で取引されています。

では、ハイエースは何kmまで走行可能なのでしょうか?
もちろん、メンテナンスや乗り方にもよるので一概には言えませんが、ハイエースの構造も踏まえて検証してみたいと思います。

ハイエースでは走行距離20万kmは折り返し地点

一般的な車は10万kmを超えたあたりから、今後の故障リスクや消耗部品の劣化を考慮して買い替えを検討する方が多いのではないでしょうか。

ハイエースの場合は商用車として登場した背景から、10万km以上走行しても耐えられるように作られています。

配送業務など仕事で使用されているハイエースの中には、20万kmを超えても快調な車は、ハイエースにとって20万kmはまだまだ折り返し地点だと言われています。

ハイエースの耐久性を支えるエンジンとボディ

ハイエースが長く乗り続けられる理由のが、エンジンの故障が少ないことです。
エンジンが故障してしまうと、基本的には新しいエンジンに交換することになります。

エンジン交換は自動車の修理の中でも高額な部類に含まれますので、エンジン交換をしてまで乗り続ける人は少ないのではないでしょうか。

ハイエースには旧式のエンジンが搭載されています。
旧式のエンジンは最新のエンジンに比べ、燃費や性能で劣るものの、改良が何度もされている分耐久性が高いです。

また、ボディにはラダーフレームという衝撃に強いフレームが採用されています。
ラダーフレームの上にボディを乗せているので、ボディに損傷があったとしてもフレームが無事であれば乗り続けられる構造をしています。

ハイエースは走行距離100万km以上も可能

ハイエースは故障が少ないエンジンと頑丈なボディにより、メンテナンスを怠らなければ100万km以上走ることも可能だと言われています。

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて頑丈な設計です。また構造もシンプルなため故障する部品が少なく、ディーゼル車の方が長寿命になる傾向があります。

ただ、ディーゼルエンジンはインジェクターの詰まりによる故障リスクがあるなど、一概にディーゼル車の方がガソリン車よりも長く乗れるとは限りません。

ハイエースの寿命を伸ばすポイント

ハイエースは長寿命な車であると説明してきましたが、長く乗るには定期的なメンテナンスは欠かせません。

ここからは、ハイエースのコンディションを維持するための定期交換部品を紹介していきます。

エンジンオイルを定期交換する

頑丈に作られているハイエースのエンジンですが、エンジンオイルの定期交換は欠かせません。
エンジンオイルは、各パーツを保護し性能を引き出す潤滑油として非常に重要な役割です。

エンジンオイルはエンジンを潤滑させる過程において汚れていきます。
汚れたままの状態だとエンジンに負担がかかってしまうので、少なくともメーカーが推奨している目安は守りましょう。

ガソリン車で1万5000㎞または1年、ディーゼル車で5000㎞〜2万㎞または半年から1年ごととディーゼル車の方が間隔が短く設定されています。

エアクリーナーを5万kmごとに交換する

エンジンの吸気フィルターとして、エンジンが吸い込む空気を濾過するのがエアクリーナーの役割です。
エアクリーナーを長く使用しているとゴミなどが詰まるので、エンジンに送り込む空気が少なくなりエンジン不調や燃費悪化の原因に繋がります。
このような不良を防ぎエンジンを正常に動かすためには5万kmごとにエアクリーナーを交換することが不可欠です。

ファンベルトを5万km毎に交換する

ファンベルトはエンジンからの動力を伝えて、オルタネーター、コンプレッサー、パワーステアリングポンプ、冷却ファンを稼働させています。

ゴム製品のため経年劣化で切れることがあり、ファンベルトが切れると走行できなくなるので、5万kmを交換の目安にしましょう。

もし交換を怠ってしまうと、大きな事故に繋がりかねないので早めに対策をしておく必要があります。

冷却水は車検毎に交換する

LLC(ロングライフクーラント)はエンジンを冷ますための冷却水です。
また、ハイエースには通常のLLCより長持ちする、スーパーLLCが使われています。

この冷却水は新車の場合16万kmまたは7年、2回目以降は8万kmまたは4年で交換が必要です。

LLCの交換を忘れてしまうと、劣化によりエンジンを冷却する力が弱まり、オーバーヒートに繋がる危険性があります。

車検毎にLLCを交換するように決めておけば、忘れることがないので安心です。

ガソリンとディーゼルどっちが走る?

ハイエースのガソリン車とディーゼル車では、どちらの方が長く乗ることができるのでしょうか?

それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、検証していきます。

ガソリン車のメリット・デメリット

ガソリン車のメリットは、ディーゼル車より車両本体価格が約30〜60万円安く、静粛性に優れており快適に過ごせます。。

デメリットは、燃費がディーゼル車より悪いことに加え、燃料がガソリンであることで燃料費が高くなることです。また、購入価格が安い分リセールバリューが低くなります。

ディーゼル車のメリット・デメリット

ディーゼル車のメリットは、ガソリン車より燃費が良く軽油なので燃料費を安くすることができます。
また、リセールバリューが高く、ディーゼル特有のトルクの強さも魅力です。

デメリットは、車両本体価格がガソリン車より約30万円以上高い価格設定にあります。
ガラガラといったエンジン音の大きさや、アドブルーの補充を面倒に感じる人もいるのではないでしょうか。

結論

トータルコストで選ぶとディーゼル車の方が長く乗れるのではないでしょうか。

ハイエースは10万km、20万kmと走ることが多いクルマなので、購入時の価格差は維持費とリセールバリューで取り返すことができます。

反対に、それほど走行距離が伸びない方は、購入時の価格が安いガソリン車がおすすめです。

ハイエースを高く売るコツ3選

リセールバリューの高さが魅力のハイエースですが、さらに高く売るためのコツを3つ紹介します。

愛用したハイエースを少しでも高く売るために、参考にしてみてください。

海外に販路がある業者を選ぶ

ハイエースはリセールバリューが高い車両として名を上げています。

国内だけではなく海外の需要が高いので、海外に販路を持っている中古車買取店に買取を依頼しましょう。

国内相場だけで判断されると、損をしてしまうかもしれません。

カスタムした状態のままで持ち込む

ハイエースの車はカスタム車としての需要が高いです。

ベッドキットやホイールなど、カスタマイズしている状態の方が、次のユーザーがそのまま利用できるという理由で査定が高くなる傾向にあります。

カスタムキットは取り外さず、そのままの状態で持ち込みましょう。

純正パーツを取っておく

ハイエースではパーツとしての需要も高く、パーツ単体での取引のノックダウン輸出という売却方法も頻繁に行われています。

カスタムパーツに交換した場合でも、ホイールやサスペンションなどの純正パーツは捨てずに保管しておきましょう。

業者によっては、純正パーツの有無で査定額が変わることがあります。

まとめ

ハイエースの走行距離はどこまで伸びるのか、その耐久性について解説してきました。

商用車として登場したハイエースは、長く活躍するためにエンジンやボディが設計されています。
定期的なメンテナンスは必要ですが、100万km以上の走行距離を走ることも可能でしょう。

長く走れる頑丈な車を探している方は、ハイエースを検討してみてはいかがでしょうか?

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