ハイエースの純正タイヤサイズを解説!選び方やインチアップ時の注意点も紹介

ハイエースの純正タイヤサイズを解説!選び方やインチアップ時の注意点も紹介

ハイエース タイヤサイズ

「カスタムの参考にハイエースの純正タイヤのサイズが知りたい!」
「インチアップはどのくらいまでできる?」
このような疑問やお悩みはありませんか?

ハイエースは商用車として誕生した車ですが、最近ではオフロード車やカスタム車としての人気も集めています。
そのため、タイヤを趣味用にカスタムしたり、インチアップしたりといった楽しみ方をしたいという方も増えています。

そこで今回は、ハイエースの純正タイヤサイズ、選び方、インチアップ時の注意点を解説します。
ハイエースに乗り始めた方、これから乗りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

ハイエースのタイヤサイズは?

ハイエースの純正サイズと、16・17・18インチにサイズアップした際のサイズをご紹介します。

ハイエースの純正タイヤのサイズ

ハイエースには100系と200系がありますが、それによってサイズが異なります。
100系は「195/70R15」「205/70R15」「215/70R15」があり、200系は「195/80R15」の1種類のみです。

インチアップした際のタイヤのサイズは?

ホイールを16インチにする場合、タイヤサイズは「215/65R16」、ホイールサイズは「16×6.5J 6/139.7 +38」を選択する必要があります。

17インチの場合は「215/60R17」、ホイールサイズは「17×6.5J 6/139.7 +38」です。

18インチへのインチアップは「225/50R18」、ホイールサイズは「18×7.0J 6/139.7 +38」となります。

上記に該当しないタイヤサイズやホイールサイズを選ぶと車検に引っかかるため注意してください。

200系ハイエースのホイールとタイヤの選び方

200系ハイエースのホイールとタイヤの選び方をご紹介します。
社外品にカスタムしたい場合の参考にしてください。

【選び方1】表記サイズをチェックする

タイヤに書かれた表記サイズをチェックしましょう。
純正製品を例にすると「195/80R15 107/105L LT」と表記されています。

195は横幅、80Rは厚み、 R15は15インチのラジアルタイヤ、107/105はフロントとリアのタイヤが車両総重量耐えられる重量、Lは出せる最高速度、LTは小型貨物車用という意味です。

【選び方2】タイヤは特徴を考慮して選ぶ

ハイエースのマイナス面をカバーするために、タイヤはトレッドパターンを意識して選びましょう。
ハイエースは車に高さがあり重心が上にあるため、曲がるときに遠心力が強くあらわれ不安定さを感じやすいのが特徴です。

たとえば、車に高さと幅があるため横風で煽られやすく、高速道路の走行時の走行が不安定に感じます。

トレッドパターンは以下の種類があります。

・リブ型
・ラグ型
・リブラグ型
・ブロック型

リブ型

タイヤを立てたときに溝の切り込みが縦ラインに入っているタイプです。
操縦の安定性に優れているうえに転がり抵抗も少ないため、舗装路や高速道路といった走行に向いています。

ラグ型

タイヤを立てたときに溝の切り込みが横ラインに入っているタイプです。
駆動力や制動力に優れているうえに傷つきにくいため、非舗装の道の走行に向いています。

リブラグ型

タイヤを立てたときに真ん中に縦ラインの切り込み、左右横には横ラインの切り込みが入っているタイプです。
リブ型とラグ型双方のメリットを持っています。

舗装路・非舗装路のどちらにも向いているため、どこの走行にも使用できます。

ブロック型

溝の切り込みが縦と横にあるタイプです。
独立したブロック状になっており、亀甲の形だったり、ひし形の形だったりとさまざまな形があります。

駆動力や制動力が高いうえに雪道やぬかるみのグリップ性能に優れているため、オフロード走行や雪道の走行に向いています。

【選び方3】強度と耐荷重を考えて選ぶ

ハイエースは商用車として誕生した車両であるため、強度と耐荷重が考えられた製品であることが欠かせません。
純正製品を選択する場合は問題ありませんが、社外製を選ぶ際は注意が必要です。

ホイール

積載量と路面からの衝撃に耐えられるホイールが必要です。
たとえば、アルミのホイールを選ぶ際は一定の強度があることが認められている「JWL」もしくは「JWL-T」の表記製品を選びます。

ハイエースバンとハイエースコミューターはJWL-T、ハイエースワゴンはJWLと覚えておきましょう。

タイヤ

ハイエースが使用できる製品は、サイズ表記の後ろに「107/105」と印字されたものです。
「/」で区切られている前の数字はフロントタイヤ、後ろはリアタイヤを表しています。

それぞれの数字は107kgと105kgに耐えられることを示しているのではなく、107=975㎏、105=925kgを表しています。
ハイエースの標準は「107/105」であり、この数字を下回ると車検が通らなくなるため注意しましょう。

【選び方4】タイヤの偏平率を使い分ける

偏平率には低偏平率と高偏平率があります。
シャコタンにカスタムする際は低偏平率、アウトドア用またはオフロード用が使用目的の場合は、高偏平率の製品を使用するのが一般的です。

ホイールのインチアップと注意点

ホイールのインチアップができる限界サイズと注意点を3つお伝えします。

インチアップは最大20インチまで可能

ハイエースのインチアップの最大は20インチです。
ハイエースには、20インチまでのホイールサイズを取り扱うメーカーがたくさんありますが、普段使いを考慮し、16インチや17インチまでのサイズアップに留める方が多い傾向にあります。

インチアップの注意点

インチアップする際に注意すべきことが3つあります。

・タイヤのサイズ(外径)は大きく変えない
・インセットは純正を基準に設定する<
・19・20インチは車検に通らない

以降では、理由とともに具体的に注意点を解説します。

タイヤのサイズ(外径)は大きく変えない

インチアップする際はタイヤのサイズが変わらないようにしましょう。

サイズが大きくなるとタイヤが回転したときに進む距離が長くなります。
その結果、車についているスピードメーターに狂いがおき、車検で実施されるスピードメーター検査とズレが生じて不合格となってしまうのです。

加えて、スピードメーターの狂いにより正確なスピードがわからないため、知らないあいだにスピード違反を起こして切符を警察に切られる可能性も高まります。

インセットは純正を基準に設定する

インセットは純正の「15×6J IN35」を基準にして設定しましょう。
インセットとは、ホイールの中心線から取付面までの距離で、ホイールがフェンダーから外側にはみ出るか内側に入るかの数値です。

フェンダーからはみ出るとタイヤもはみ出し、車検に通らない可能性が高くなります。
違法改造の見回りで捕まる可能性もあるため、インセットの確認は必ず行いましょう。

19・20インチは車検に通らない

ハイエースを安全に乗りこなせるタイヤは18インチまでしか販売されていないため、19・20インチを選択すると車検が通りません。
つまり、ロードインデックスが合わない製品しかないため、19・20インチにアップするとトラブルが起きる可能性が高まります。

事故を起こすと命にもかかわるため、18インチまでのサイズアップで留めましょう。

ホイールのインチアップがタイヤにもたらすメリット・デメリット

ホイールのインチアップがタイヤにもたらすメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

タイヤにもたらすメリット

ホイールが大きくなるとタイヤの幅が広くなるため、グリップ・ブレーキング性能がアップします。
また、ステアリングの反応もよくなるためコーナリングの運転がしやすくなるメリットもあります。

タイヤにもたらすデメリット

タイヤにもたらすデメリットは2つです。

タイヤの価格が高くなる

低偏平率のタイヤは高価な商品が多いため、出費が増えます。
交換などの維持費もかかるため、出費をなるべく抑えたい方には向いていません。

タイヤとフェンダーの間にスキマが生まれる

インチアップをしてもタイヤのサイズはそのままであるため、タイヤとフェンダーとの間にスキマが生まれます。
スキマが生まれると見た目の印象を損ねるため、見た目にこだわる方は車高を落とさないといけません。

尚、一般的なサスペンションでローダウンさせるとキャンバーの角度がつき、タイヤの交換頻度があがります。
加えて、キャンバーをつけないようにするためには社外のダウンサスや車高調も購入する必要があるため、インチアップはさまざまな面でコストがかかるといえるでしょう。

まとめ

ハイエースのタイヤのサイズは、純正であれば100系は「195/70R15」「205/70R15」「215/70R15」の3種類、200系は「195/80R15」の1種類です。

インチアップした際もタイヤのサイズは大幅に変えないのが鉄則です。
また、インチアップをして車検が通るタイヤサイズがあるのは、純正の15インチから18インチまでのため注意しましょう。

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