キャラバンの車検費用の相場は?車検の期間についても解説!

キャラバンの車検費用の相場は?車検の期間についても解説!

キャラバン 車検

日産キャラバンは荷物を積むための貨物車として作られた車両ですが、近年では広い車内空間などの魅力から乗用車としての利用も増えています。

車を所有していると、定期的に車検を受ける必要がありますが、乗用車として乗る場合と貨物車として乗る場合では車検費用や車検期間が異なるため、相場などが分からないという方もいるでしょう。

そこで本記事では、キャラバンの車検相場、車検の期間について解説します。
キャラバンの車検について気になる方は、ぜひ参考にしてください。

車検費用の内訳

車検費用には、「法定費用」と「車検整備費用」の2つが含まれています。
ここでは、車検費用の内訳を解説します。

法定費用

法定費用とは、車検を取得するときに支払う自動車重量税や自賠責保険、検査にかかる手数料です。
法定費用は指定工場かそれ以外かで手数料が数百円異なりますが、自動車重量税と自賠責保険の金額はどこの業者で車検を受けても変わりません。

自動車重量税

自動車重量税は、車両総重量とエコカーであるかどうか、新車登録時からの年数によって変わります。
軽自動車の自動車重量税は、重さに関係なく1年間で3,300円です。

普通自動車は、重ければ重いほど重量税は高くなり、以下のように金額が変動します。

普通自動車の自動車重量税は、以下のとおりです。

エコカー(ハイブリッド) 非エコカー
車両重量 新車登録から12年まで 新車登録から12年まで 新車登録から12~17年 新車登録から18年以上
1トン以下 2,500円/年 3,300円/年 4,100円/年 4,400円/年
~2トン 5,000円/年 6,600円/年 8,200円/年 8,800円/年
~2.5トン 7,500円/年 9,900円/年 12,300円/年 13,200円/年
~3トン 7,500円/年 12,300円/年 17,100円/年 18,900円/年
~4トン 10,000円/年 16,400円/年 22,800円/年 25,200円/年

乗用車仕様のキャラバンの自動車重量税は、以下のとおりです。

エコカー(ハイブリッド) 非エコカー
車両重量 新車登録から12年まで 新車登録から12年まで 新車登録から12~17年 新車登録から18年以上
1トン以下 10,000円/年 16,400円/年 22,800円/年 25,200/年
~1.5トン 15,000円/年 24,600円/年 34,200円/年 37,800円/年
~2トン 20,000円/年 32,800円/年 45,600円/年 50,400円/年
~2.5トン 20,500円/年 41,000円/年 57,000円/年 63,000円/年

自賠責保険

自賠責保険料は、貨物車であるか乗用車であるかや保険加入月数によって金額が変動します。

キャラバンの自賠責保険料は、貨物車の場合19,120円、乗用車の場合20,010円です。
自動車重量税と同じく、乗用車の方が貨物車よりも割高になっています。

検査に係る手数料

検査に関わる手数料は、印紙代・証紙代で、車検に必要な書類に添付する公的な料金です。

法制度の改正で車検証の小型化・ICチップ埋め込みの電子化により、2023年1月1日以降は、指定工場で検査する場合のは1,800円(電子申請で1,600円)、それ以外の民間業者やユーザー車検で検査する場合は2,300円に値上がりしました。

整備費用

整備費用とは、車検を取得するにあたってなされた整備や部品に対して支払う料金です。
整備費用は法定費用と異なり、どこで受けるかによって値段が変わります。

整備費用の内訳は項目の定めがないため業者によって異なり、車検基本料という項目でまとめられているところもあれば、「検査代行手数料」「法定24か月点検整備費用」「部品や消耗品の費用」という項目に分けられていることもあります。

また、車検を通すにあたって必ず交換しなければならない部品以外のメンテナンスも行うと、それらにも部品代や工賃が発生するため気をつけましょう。

検査代行の手数料

検査代行手数料とは、車を車検に通すための代行費用です。
車検大綱領、検査手続代行料とも表記されます。

法定24ヶ月点検整備費用

法定24ヶ月点検整備費用とは、車検とは別に行われる56項目の整備にかかる費用です。
法定24ヶ月点検整備は法で定められており、必ず行わなければなりませんが、車検実施後に実施されても問題ありません。

エンジンやブレーキ、マフラーなど整備項目は多岐にわたります。

部品や消耗品の費用

部品や消耗品の費用には、交換する部品代と交換の工賃があります。
交換が必要な主な消耗品と交換目安は、以下のとおりです。

・ブレーキオイル:2年ごと
・ラジエーター液:2年ごと
・エンジンオイル:半年ごと
・デフオイル:3~4年ごと
・点火プラグ:走行距離20,000~40,000キロごと
・ブレーキパッド:使用状況により寿命が大きく変わる

部品によって交換する目安が異なりますが、2〜3年に1回のペースで交換が推奨されている部品は車検ごとに交換するのがおすすめです。
また、上記で挙げた例以外にも、交換が必要な部品はあります。

追加の整備費用が必要になる場合も

車検が不合格になってしまうような不備があった場合には、追加の整備費用が必要になることもあります。

たとえば、エンジンオイルが漏れだしていたり、フロントガラスにひびがはいっていたりなど、車検に通すことができない場合です。
電話で見積もりを簡単に済ませる業者は、追加の整備費用が発生しやすい傾向にあります。

そのため、車検は満了から1カ月程度前に見積もりをとるようにし、追加の整備費用が必要かどうか教えてもらうのがおすすめです。

キャラバンの車検相場

キャラバンの車検相場は、法定費用と車検整備費用を合わせて60,000〜230,000円が相場といわれています。
ここでは、その内訳を解説します。

法定費用

貨物車仕様のキャラバンの法定費用の内訳と総額は、以下のとおりです。

自動車重量税 7,500~18,900円
自賠責保険料 19,120円
検査手数料 1,600~2,300円
総額 29,220~39,620円

乗用車仕様のキャラバンの法定費用の内訳と総額は、以下のとおりです。

自動車重量税 32,800~63,000円
自賠責保険料 20,100円
検査手数料 1,600~2,300円
総額 54,410~65,310円

整備費用

キャラバンの整備費用の相場は、30,000〜150,000円です。

キャラバンは幅広い年式があり、走行距離にも幅が出やすい車種であるため、整備費用にも幅が生まれます。
最低限の整備で済んだ場合は、20,000円程度からあります。

N350キャラバンの場合

では、具体的な費用をN3650キャラバンを例に挙げて解説します。

N350キャラバンの法定費用の内訳は、以下のとおりです。

重量税 6,600円
自賠責保険料 14,280円
検査に係る手数料 1,800円(指定工場)
総額 22,280円

ただし、自賠責保険料は毎年4月に変更が行われます。
また、指定工場の窓口で手続きをした際には1,800円かかりますが、電子申請した場合には1,600円、指定工場以外で手続きした場合には100〜700円上乗せされます。

ユーザー車検なら費用を抑えられる?

ユーザー車検とは、自分で車を陸運(支)局に持ち込んで車検を行うことです。
車検整備費用が大幅にカットできるため、安く済ませられる傾向にあります。

ただし、法定24ヶ月点検を行った際に部品交換が必要になったり、車検が不合格になったりした場合に、ディーラー整備工場での交換修理代が割高になってしまう恐れがあります。

最初から車検を依頼した方が安かったという事態に陥るリスクもあることを覚えておきましょう。

キャラバンの車検は何年ごと?

キャラバンは貨物車仕様であるか乗用車仕様であるかによって、車検の期間が異なります。
ここでは、貨物車の場合と乗用車の場合に分けて車検の期間を解説します。

貨物車の場合

貨物車としてキャラバンに乗っている場合は、8トン未満の場合は新車納車から2年後に初回、2回目以降は1年ごとに受ける必要があります。
しかし8トン以上の場合は、初回も1年後になるため注意しましょう。

普通乗用車の場合

普通乗用車としてキャラバンに乗っている場合は、新車納車から3年後が初回、2回目以降は2年ごとです。
乗用車の方が貨物車よりも車検のスパンが長いのが特徴です。

かつては初回車検も2年後でしたが、現在は初回の車検期間のみ延長されて納車から3年後となっています。

車検の有効期間の調べ方

車検の有効期限は車種によって異なります。
また、同じ車種であっても新車で納車したか、中古車で納車したかによっても変わります。

車検の有効期限を調べる方法は、以下の2つです。

・車検証に記載してある満了日を確認する
・ステッカーで確認する

車検証には車検満了日が記載してあるため、そこから確認することができます。
自動車のフロントガラスの内側に貼っている、ステッカー(検査標章)でも確認することができます。

ステッカーは車検を受けて保安基準に適合した際に発行されます。
ステッカーの記載様式は、表面が車検満了の年月、裏面が車検満了年月日です。

車検前に整備することがおすすめ

貨物車としてキャラバンを使用している方は、車検前に整備することがおすすめです。
走行距離が短くとも、重い荷物を運んでいる場合には、部品の消耗が速い傾向にあります。

車検の前に油脂類の交換やパーツの予防交換などを行い、車検に備えることを検討してみてください。

まとめ

車検費用は、「法定費用」と「車検整備費用」の2つに分かれています。

法定費用の内訳は、自動車重量税、自賠責保険料、検査にかかる手数料です。
車検整備費用には、検査代行の手数料、法定24ヶ月点検整備費用、部品や消耗品の費用が含まれています。

キャラバンの法定費用と車検整備費用を足した総額の相場は、60,000〜230,000万円です。
キャラバンは年式や走行距離が幅広いため、金額の幅が大きくなっています。

キャラバンは貨物車として乗っている方が多く、走行距離が短くてもさまざまな部品が消耗しやすい傾向にあるため、車検前に整備するようにしましょう。

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